コア便り

【2020/12/15】「開発準備中の製品(2)」


コア便り、「在宅勤務の社長」「在宅勤務用ライセンスの無償提供」
「時間に余裕のある今こそやるべきこと」「建設業OBが社員として存在する強味」
「ベテランプログラマの価値」「Webセミナーでの講演(1)」
「Webセミナーでの講演(2)」「コロナ禍の中間決算」
「ゼネコンの利益の作り方の違い」「開発準備中の製品(1)」に続き、
今回の発信は「開発準備中の製品(2)」です。

今回の発信は、見積から実行予算作成までの管理ソフトとして開発準備中の、
「実行予算案先行作成システム(仮称)」をご紹介させて頂きます。

基本的な機能のご説明は、建築の案件で、地方の有力ゼネコン様に良くある、
限られた見積期間の中で発注候補業者と協同で積算活動を行い、
運命共同体として受注をしに行くケースでご紹介をしたいと思います。

(1)業者への見積依頼
  工事案件情報を登録しマスタに登録している工種体系を実行予算案に展開します。
  発注予定工種毎に明細無・数量無の見積入力用紙をEXCELに出力し、
  積算に必要な図面等とともに発注候補業者に渡します。
(2)業者からの見積受理
  発注候補業者の積算結果を記入した明細有・数量有・単価有のEXCEL見積を受け取り、
  「見積比較表」に取り込みます。値引額は自動案分して明細単価に反映します。
  明細無で見積依頼をしているので発注候補業者毎に明細内容や並びが異なる場合
  は見積比較表の画面編集機能で整えます。上長承認が無い場合は編集は不要です。
(3)見積比較・採用見積取込
  見積比較表で予算案として採用する業者の見積明細を実行予算案の明細として
  取り込み、「実行予算案編集画面」で明細毎に社内用実行予算工種に割り振ります。
(4)実行予算案の取纏め
  業者NET金額で作成された実行予算案に不足項目を追加して編集が完了した後に、
  一つの実行予算案として取り纏めます。社内用実行予算工種で纏められた
  「工種毎比較表」で、各工種毎の実行予算案の内、業者見積利用部分が業者見積の
  何%になるか(業者NET掛率)を確認します。
(5)上長査定・実行予算案の修正
  上長査定指示に従って実行予算案編集画面で予算金額を修正します。
  編集画面上に表示された業者NET掛率を確認しながらの修正作業となります。
  見積比較表に切り替えると実行予算金額と業者見積金額と掛率が確認出来ます。
(6)お施主様向け見積書作成のための内訳書編集システムへの連携
  実行予算案をCSVファイル経由で、内訳書編集システム(BEStPRO-UX)に渡し、
  以降は内訳書編集システムで社内用実行予算工種を提出用工種に切替えて、
  お施主様向け見積の内訳書を作成します。
(7)作業所原価管理システムへの連携
  受注後は、受注時NET金額である本実行予算案をデータベース間の連携で、
  作業所原価管理システム(BEStPRO-C3)に渡し、以降は作業所原価管理システムで
  工事進捗にあわせて発注のための見積依頼・見積比較・取極依頼・発注、
  毎月末処理としての出来高査定・支払依頼・振替・利益予測・利益報告を行います。

以上、発注候補業者との下見積のやり取りを通じて獲得した予算明細と数量と単価を
実行予算案のNET金額として取り込み、お施主様向け見積作成に活用する例をご紹介しました。
この例では受注確度が高く将来的に作業所原価管理システムに連携する前提で、一旦、
社内用実行予算工種に組み替えましたが、お施主様要求の工種のままでの運用も可能です。

また、土木の公共工事では、官積システムの積算データを取り込んで、
明細有・数量有の見積依頼を行えば、見積比較表の明細内容や並びが統一され、
見積比較表の画面編集作業が節約出来ると考えています。

加えて、見積作成段階で獲得した業者NETを実行予算の運用段階でも意識したいという、
ご要望にお応えするため、実行予算案先行作成システムの見積時の工種別見積金額・
見積作成に採用した業者の見積NET金額および掛率を表左上に、
作業所原価管理システムの実行予算運用における現時点の工種別/発注項目別予算額・
業者発注額・業者支払額・業者支払残額を表右上に、それぞれの表の下に工種別を
業者別に並び替えた各表で構成された「工種別業者別予算推移表」も開発準備中です。

本年のコア便りは本発信で終了とさせていただきます。1月中旬より再開の予定です。

ご愛顧いただいておりますユーザの皆様方へ
本来であればお伺いして年末のご挨拶を申し上げるべきところ、
コロナ禍の中、お伺いを控えさせていただいておりますご無礼をお許し下さい。

ご愛読いただいております皆様方へ
新年に向けて、皆様方のご健康と、
一日も早い新型コロナウイルス感染症の終息をお祈り申し上げます。

潟Rア・システムデザイン 代表取締役社長 野崎哲司