コア便り

【2021/05/28】「原価管理システム導入時の落とし穴(2)」


前回は、原価管理システム導入時の落とし穴として、
・システムの導入目的が肥大化し過ぎて成功の判断が出来なくなる。
・システム再構築の場合に現行踏襲すべき事項の明確化を忘れる。
・新たな情報を得るために仕事の質や量が変わる事を想像出来ていない。
・そもそも原価管理システムでは効果が出せない場合がある。
・自社の原価管理方法は世間一般的であると勘違いしていて、
 現状業務を変更せずにパッケージが使えると思っている。
を、ご紹介しました。
早速、数件の反応を頂きましたので、少しだけ深掘りをしたいと思います。

まずは、システム導入目的の不整合についてです。
良くある例は、売上利益情報獲得と現場負担軽減です。
売上利益情報獲得のために、全ての工事は毎月決められた時期までに
請求書受領・査定・支払確定・利益予測報告を完了させる運用ルールが新設されることで、
現場負担を軽減するどころか逆に増大させてしまうケースです。
このような時、弊社では現場負担の一部を支店や本社が支援しながら、
段階的に運用高度化を進める計画作りをご提案しています。

次に、原価管理システムでは期待効果が出せない場合についてです。
良くある例は、利益を生み出す活動が実行予算作成迄に完了してしまうケースです。
下請業者と運命共同体で施主向け見積を作成し受注を取りに行く場合や、
受注金額に見合う金額で請負う業者を確定しそのNETを実行予算に反映済みの場合は、
原価管理システムの実行予算運用は利益を減らさない活動管理がメインとなり、
原価管理システムを導入しても飛躍的に利益が増大する可能性は大きくありません。
このような時、弊社では現状の原価管理プロセスを確認させていただき、
投資に対する効果の可能性についてご提案させていただくとともに、
BEStPRO原価C3関連製品として現在開発中の実行予算案先行作成システム(乞うご期待)にも
機能強化項目として盛り込むようにしています。

特に厄介なのが、原価管理システム再構築です。
我々に提供される要件には現状システムの改善課題は列挙されているのですが、
関係者の皆さんのこれまでの多くの努力と訓練の結果で、
現状システムで上手くいっている現行踏襲すべき事項が列挙されていないケースが多く、
現行踏襲すべき事項と改善課題との関係や優先順位が不明確なまま
新たなシステムを採用すると原価管理運用のデグレーションを起してしまいます。
このような時、弊社ではキーパースンに現状の原価管理プロセスのヒアリングを行い、
不明確部分の確認を取るようにしています。

原価管理システムの導入検討時には自分達だけでは気づかない落とし穴が多々あります。
そこで、企画の前段階で、弊社の建設業OB社員と、
現状の原価管理業務に関して会話の場を設けて見ませんか?
初回1時間程度の会話なら費用はいただきません。
会話の中で弊社製品を無理強いするすることもありません。
ぜひともご検討下さい。ご相談殺到で会話時期待ちの場合はお許し下さい。

一日も早い新型コロナウイルス感染症の終息と、皆様方のご健康をお祈り申し上げます。

潟Rア・システムデザイン 代表取締役社長 野崎哲司