コア便り

【2021/09/30】「弊社の建設業OB社員との会話を通じて(3)」


先回に続き、「弊社の建設業OB社員との会話を通じて(3)」と題して、
原価管理システムのあるべき姿の再認識事項をご紹介させていただきます。

1点目は「粗利益の管理」です。(先々回ご紹介)
2点目は「データ入力負荷の軽減」です。(先々回ご紹介)
3点目は「追加・変更予算毎の収益管理」です。(先回ご紹介)
4点目は「実行予算に込められた思い」です。(先回ご紹介)

5点目は「会計システムとの連携」です。
例えば弊社の原価管理システムでは準備している機能の中で、
・支払依頼情報を会計システムに渡す機能
・振替情報を会計システムから受け取る機能
をお使い頂くケースが多いようです。
連携用のデータベースを介して相互のシステムが情報を連携します。
支払依頼情報を原価管理システムから会計システムに渡すプロセスを
採用しているところが特徴的かつ効果的とよく言われます。
これは会計システムに支払情報を登録する方式では
会計システムが締め処理を行うまで
原価管理システムに原価および粗利益の状況が渡らず、
現場改善の判断が遅れることを避けるために採用しています。
使った原価を管理するだけでは無く、
最新の原価状況を見ながら今後使う原価を管理出来る仕掛け、
になっている事が原価管理システムの重要条件であることを再認識しました。
尚、原価管理システムで請求書の情報を入力する操作での留意事項は
先々回ご紹介の2点目「データ入力負荷の軽減」でも触れています。

6点目は「原価管理の月次業務サイクル」です。
例えば弊社の原価管理システムでは
・請求書は20日までに現場必着。
・出来高査定の締日は25日。(取極・取極外ともに承認まで完了させる)
 承認まで完了すると支払依頼が会計に渡る。
 労務費の1ケ月以内支払い義務と各社支払日の関係で出来高査定締日が決まる。
・振替処理は原価台帳更新迄。(会計入手の振替項目を実行予算に紐づける)
 一般的には人件費・社内資器材の締めが月末のため振替配賦は月初となる。
・原価台帳更新は月次工事報告迄。(残予算の今後使用予定額を想定する)
 残予算から今後使用予定額を差し引いた額が予想粗利益として計上される。
・月次工事報告は26日〜翌月5日。(工事原価および工事損益を報告)
・四半期毎の決算報告は翌月5日〜翌月10日。
 決算期間不足分の原価の組入れ方法は各社毎に工夫をしている。
と定めて運用しているケースが多いようです。
月末業務サイクルを守るためには協力業者や上司の協力が不可欠です。
現場所長は出来高査定を行いながら現場改善の要否判断と改善方法を考え、
月次工事報告には上司と検討した現場改善策が完成していることになります。
原価管理の月次業務サイクルは、月次報告を提出するためのルールでは無く、
現場改善策を計画するための大事なイベントであることを再認識しました。

弊社の建設業OB社員と会話していただく活動は未だお問合せを受け付けています。
一日も早い新型コロナウイルス感染症の終息と、皆様方のご健康をお祈り申し上げます。

潟Rア・システムデザイン 代表取締役社長 野崎哲司
nozaki@koasystem.co.jp